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誤算
53の日記念。変態度400%につき注意。





カヲル君とのゲームをした。
負けた方が何でも言うことを聞くという賭け事付きだ。
結論を言えば僕はそのゲームに負けて何でも言うことを聞くことになった。

「ふふっ。今夜は僕の好きにさせてもらうよ」
「ま、まぁ、約束は約束だしね」

こうなってしまった以上、約束は守るつもりだ。
多少の事は大目に見て、素直に受け入れるつもりだ。
カヲル君のことだ。悪いようにはしないと思う。
僕が本気で嫌がるようなことはしないだろう。
だけど、カヲル君のことだからどんな変態プレイをさせられるかという不安もあるわけで……。

「とりあえず抵抗出来ないように手首は縛っておかないとね」

言うが早いか、僕の両手は大きなハンカチみたいな布で縛られていた。

「えっ、てっ抵抗なんてしないよ!」
「どうかな? どっちにしろ縛られていた方が感じるだろう?」
「そんなこと……」

否定する前にカヲル君は僕の服を脱がし始めた。

「ちょっ、ちょっと待って! 床なの?」
「大丈夫。シンジ君が心配しているように床でヤって腰が痛くなんてことはないから」

カヲル君の手が僕の肌の上を滑る。

「ん……くすぐったい」
「そうかい? まだまだ序の口だよ。今日はシンジ君の全てを、犯すつもりだからね」
「全て?」
「そう」

その言葉に僕はいまいちピンと来なかった。
答えに辿り着く前に快感が襲ってくる。
気付けば、カヲル君は僕の胸の突起を舐めていた。

「んっ……」
「勃ってきた……感じるのかい?」
「そりゃ、こんな風にされたら……ぁっ」
「やっぱり縛って良かったかな」
「それは、関係ないと……はぁっ……思うけど……んっ」
「そうかい? 赤く勃って可愛い」
「可愛くなんか……」
「もういいかな?」

僕の否定なんか気にも留めず、少し僕から離れると何かを取り出す。
それは洗濯ばさみのようなクリップだった。

「これは挟んでもそんなに痛くないから」

カヲル君は僕の胸の突起の一つをそのクリップで挟む。

「んあっ……ぅあっ……はっ……」
「そんなに痛くないだろう? 甘噛み程度だ」

試しに、と言わんばかりに僕のもう片方を甘噛みする。

「ああっ……!」
「上だけでこんな調子じゃ心配だな……」

そう言いながら、言葉で言う程心配する様子が感じられない。
もう片方にもクリップを取り付け、カヲル君はまた何かを取り出す。

「カヲル君、と、取ってよ……」
「だーめ。何でも言うこと聞くって約束でしょ。やっぱり縛っといて良かったかな」

カヲル君は僕の首に手を回して僕を抱き寄せる。
意地悪された後に優しくされるとちょっとドキッとしてしまう。
そんなんだからいつもカヲル君にされるがままなんだろうけど。

「ど、どうしたの?」
「次は……こ、れ!」

耳元にかかる声のくすぐったさに首をすくめる。
気がつけば僕の首には首輪がつけられていた。首輪には鎖がつながっていて鎖の端はカヲル君が持っていた。

「えぇっ!? 何これっ!?」
「首輪だよ。さて、シンジ君、四つんばいになって」
「無理だよ……っ!」
「肘をついてもいいから、ね?」
「うぅ……」
「いい子だね、そのまま……」

カヲル君は僕の後ろに回りこむ。
カヲル君の姿が見えない。
何されるんだろう。

「ひゃっ……!」

突然後ろから舐められて変な声が出る。

「あっ……どこ舐めてるの……カヲル君っ」
「ちゃんとシンジ君を解さないとね」

今度はカヲル君の指が侵入してくる。
指が僕の中でバラバラに動いて僕を広げていく。

「んあっ……ふぅっ……」
「この角度もなかなかいいね。シンジ君の恥ずかしいとこが丸見えだ」
「そんなこと……あっ……言わないでよ……んぁあ」
「ちょっと、まだ指なんだからそんなに締めないで。肝心のモノが入らないだろう?」
「カヲル君のバカ……!」

恥ずかしい。泣きそうだ。
カヲル君に怒りをぶつけてもカヲルは少しも気にしてくれない。

「ごめんごめん。あまり焦らしていけないね。ほら、入れるよ」
「ん、んあっ……あっ、ああっ」

入ってきたモノに無機物の冷たさを感じる。

「カヲル君、何を……」
「大丈夫、まだスイッチは入れてないから」
「はあっ……それって……」

それが何かの予想は簡単についた。残念なことに。
これを使われるのは初めてじゃない。

「よしっ、入った。じゃあ、スイッチ入れるよ」
「待っ……あああん……むりぃっ……とめっ……とめてぇっ……ああっ」
「さてと、僕も脱がなきゃね」
「う……あああっ……」

僕をそのままにしてカヲル君がようやく服を脱ぎ始める。
そして椅子を持ってくると僕の目の前に置いた。
カヲル君は僕の首輪の鎖を掴むと、その椅子に座った。
僕の顎を掴んで引き寄せる。

「んあっ……カヲル……くんっ……ああっ」
「さあっ、僕のを咥えて」
「え……んぐっ」

前から有無を言わさずカヲル君のモノを加えさせられる。

「丁寧に舐めてね」
「んん…………ん……」

口の中に広がる苦味に顔をしかめる。
口を通して臭いが鼻につく。
何だか視界が滲んできた。
前からと後ろから犯されて頭がおかしくなりそうだ。

「いい眺めだね……こっち向いて」

思考回路が麻痺している。
頭がぼうっとする。
言われるがままにカヲル君を見上げる。

「ふふっ、可愛い」
「っ……」

カヲル君が大きくなったことで反射的にカヲル君から口を離そうとする。

「逃げちゃだめ」

首の鎖を引っ張って僕を引き寄せる。

「んん……」

逃げられない。
喉の奥を突く苦み。
そして、快感……?
もうだめ、限界だ。イく――

「シンジ君のその余裕のない舌の動き、いいよ」
「ん、んんー……」
「イくのかい? 仕方ないね」

カヲル君はやけにあっさり許可した。
僕は床に欲望を吐き出した。

「でももう少し付き合ってもらうよ」
「んんっ!?」

イったばかりでもまだ続く。
前と後ろから再び快楽が襲ってくる。

「よし、イくよ」
「ん……」

喉に直接苦味がかかる。

「あ、ごほっごほっ……」

口の中に吐き出された白い液が床に飛び散る。

「はぁっ……う……」
「良かったよ、シンジ君……」

カヲル君は僕につけていた道具を取っていった。
すごく疲れた。
もう何も考えられないほどに。




「もうカヲル君とは賭けはしないことにする」

しょっちゅう僕はもう次はない宣言をしてる気がするんだけど、カヲル君はあの手この手を使って僕に色々なことをしてくるから困ってしまう。

「どうしてだい?」
「決まってるじゃないか。毎回負ける度にこんなことされたら身が持たないよ」
「そう、残念だね」

そうは言っても素直に諦めるカヲル君ではないのだ。
それは次の台詞で確信に変わった。
しかし、それはいつも以上に恐ろしい台詞だった。

「ならば早急にシンジ君からこういうプレイを求めるように調教しなくてはいけないね」

不吉な事が聞こえたような気がするが、きっと気のせいだ。
でも、安易に気のせいにしてしまうには現実になった時が怖すぎる、そんな予言。
僕には早急にカヲルの野望を阻止する対策が必要らしい。
この勝負、勝つか負けるか。
それは多分僕次第だ。















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53の日だから自重しないでみた。

H23.7.22



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あきゅろす。
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